国を分け宝を積みて建つ、
寺の末の世までの利益残せり
法燈1200年余年。
こんもりと緑繁静閑な森の中、悠久の歴史を抱いて、
土佐国分寺はたたずんでいます。
「諸国で最も良い土地を選んで建てよ。」という
45代聖武天皇の勅願(みことのり)によって、
高僧行基(西暦668~748年)が
天平13年(西暦741年)に創建しました。
天皇自らが金光明最勝王経を書写して納められ、
天下泰平、五穀豊穣、万民豊楽を願う祈願所として、
金光明四天王護国之寺とも呼ばれてきました。
後に弘法大師(空海 西暦774~835年)が
真言宗の寺として中興し、
四国八十八ケ所巡りの第二十九番霊場となり、
お遍路さんの鈴の音は絶えません。